巨人清武球団代表は4日、くも膜下出血で倒れて広島市内の病院に入院中の巨人木村拓也内野守備走塁コーチ(37)の容体について「正直に言うと、悪化の一途をたどっている。非常に厳しい状況です」と、意識不明の危険な状態が続いていることを明かした。付き添っている家族も憔悴(しょうすい)しているといい「奥さまやご両親もお疲れになっていて、見ていて痛々しい」と沈痛な表情で話した。

 この日は木村拓コーチの地元・宮崎で、恒例となっている小学生のソフトボール大会「木村拓也杯」が開催されていた。本人は大会のためにバットやボールをプレゼントしていたという。清武代表は「そういう日なのでいい報告がしたかったが、いい報告はできない。(本人も家族も)奇跡を待って闘っている」と回復を祈った。面会謝絶の状態だが、同代表は帰京の予定を変更し、広島に残って見守ることにした。

 [2010年4月5日7時45分

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