<巨人5-2阪神>◇15日◇東京ドーム
阪神ケーシー・フォッサム投手(32)が来日初登板初先発で、6回3安打無失点の快投を見せた。この日1軍登録され、初回から抜群のテンポで打たせて取る。140キロ前後の直球、スライダー、カーブはキレ味十分。緩急巧みにコーナーを突き、的を絞らせなかった。初回の1得点を守っての降板。「東京ドームでこんな投球ができたのは低めに投げられた証拠だね」。大学時代の先輩でもある、02年ムーア以来の巨人戦初先発勝利こそ逃がしたが、一気に評価を高めた。
オープン戦の大不振で開幕2軍スタート。鳴尾浜ではフォーム修正を続けた。右足を上げた際に左肩が落ちる癖を直し「課題はクリアできた」。2軍戦2試合11イニングを2失点と結果を残し、ようやくつかんだ1軍マウンドでも「テレビで確認した」という巨人打線を完ぺきに封じた。山口投手コーチは次回登板について「チャンスをやりたいよな」と説明。先発ローテ入りを自らの手でゲットした。
「戻ることだけを考えていた。問題なかったよ」。メジャー40勝左腕は2軍落ちにもめげなかった。練習で黙々と汗を流した後、家族との時間が心を癒やしてくれた。4月上旬には妻と8歳の長女、5歳の長男、2歳の次男を連れ、大阪市内の海遊館へ。雄大なジンベエザメに4人で驚いた。
「子供を学校に連れて行ったり、テニスをしたり…。(次男)アンドリューは自分の職業が野球選手だと思っているよ。家族はいつも応援してくれて、僕の1番のファンなんだ」。もちろん、最大の恩返しはマウンド上での活躍。チームのため、家族のため、意地でも1軍にしがみつく。【佐井陽介】
[2010年4月16日11時39分
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