<巨人5-2阪神>◇15日◇東京ドーム

 阪神の新斬り込み隊長、マット・マートン外野手(28)が来日初の先頭打者アーチを放ち、チームに貴重な先制点をもたらした。前回8日の初対戦(甲子園)でも一発を見舞った巨人先発内海の内角直球をジャストミート。強烈なライナーで左翼席中段へ突き刺し、勢いそのままにダイヤモンドを1周した。「内角の球を上手にさばけた」。わずか6球。プレーボール直後に、虎党を熱狂の渦へと導いた。

 前日14日。マートンは5打席凡退に倒れ、開幕からの連続試合出塁が15で止まった。ただ、いい当たりが野手の正面をつく不運な面もあり「自分のスイングはできていた。自分にできることは、その日その日にベストを尽くすことだけ」と意に介していなかった。

 仕切り直しで迎えたこの日の一戦。試合前練習ではルーティーンワークとして行う短めのバットで、スイングの軌道をチェック。和田打撃コーチにアドバイスを求める、いつもの姿があった。「本塁打はよかったが、チームが負けた。最後の打席で後ろにつないでいれば…」。2試合ぶりのマルチ安打に、チームトップとなる4個目の盗塁。1番打者の働きを十分に果たしながら、この日の最後の打者となったことを心から悔やんでいた。【石田泰隆】

 [2010年4月16日11時40分

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