<日本ハム1-4西武>◇2日◇札幌ドーム

 “日本ハム・キラー”の西武帆足和幸投手(30)が、日本ハム打線を7回2/3無失点に抑え、今季の日本ハム戦は3戦全勝で無失点を24回2/3に伸ばした。8回には打球が左腕に当たり降板したが、チームの3連敗をストップさせる4勝目で、防御率1位の座もキープした。

 安定感は抜群だった。今季3度目の対戦となる日本ハム打線に対し「いいバッターが多いので、投げやすいということはないです。今日はチェンジアップを多くしました。連敗していたんで(勝てて)良かったです」と謙虚に話すが、チェンジアップと直球の組み立てでゴロを打たせ“キラーぶり”は健在だった。

 日本ハム戦での無失点を記録も伸ばし、防御率1・29はリーグ1位。「その話はいいでしょ。ボクはこれから落ちていくんですから」と苦笑い。それでも今季は直球に緩急をつけて投げられるようになり、制球力もアップ。「バッターが見られるから、抜いて投げられる。(日本ハム打線にも)昨年はインコースばかりだったけど、今年は出し入れとまではいかないけど、外角をうまく使えていますね」と自らの投球を振り返った。

 チームメートだったレッドソックス松坂の登板もチェックし「大輔とはメールしてます。今日は残念ですね。打たれたからメールは返せないけど。でもこれからいいピッチングをしていくでしょう」とコメント。絶好調左腕は、頼もしくエールを送った。【小島信行】

 [2010年5月3日10時15分

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