虎にダブルショックだ。阪神能見篤史投手(30)が3日、右足甲骨折で1軍登録を抹消され、前半戦中の復帰が絶望となった。前日2日巨人戦(甲子園)で走塁中に右足甲を負傷して途中交代。大阪市内の病院でエックス線検査、CT検査を受け「右足楔状骨(けつじょうこつ)剥離(はくり)骨折」と診断された。岩田、安藤に続き3本柱が1軍から消える非常事態。チームは今季2度目の完封負けで中日に敗れ、連勝は5でストップし2位転落。ナゴヤドームでの中日戦は4戦全敗となった。真弓阪神が試練を迎えた。

 虎に激震が走った。2010年虎投の柱、能見の右足甲負傷が「骨折」と判明。山口投手コーチは、「ショックやな。交流戦中(の復帰)は無理。(スローイング再開まで)月単位はかかる」と説明。前半戦中の復帰は絶望となった。

 前日2日の巨人戦(甲子園)に先発。5回まで2安打1失点(自責0)と快投を見せていたが、走塁中にアクシデントに見舞われた。5回裏1死二塁で、2番平野の打球を二塁手脇谷がトンネル。二塁走者の能見は本塁生還を狙ったが、三塁を回ったところで急ブレーキして帰塁した。足を引きずりながら代走葛城と交代し、そのまま大阪市内の病院に向かった。

 骨には異常がないと思われたが、検査の診断結果は「右足楔(けつ)状骨 剥 離(はくり)骨折」。この日、出場選手登録を抹消された。常川チーフトレーナーは「腫れが強いので、今は(患部を)固定しています」と説明。松葉づえを使用しているもようだ。3日は自宅で静養に努め、4日から鳴尾浜で治療を開始する予定。アイシングなどの処置を行っていく。

 先発3本柱のすべてが消える非常事態となった。岩田が左ひじ手術で長期離脱、安藤が不振続きで2軍降格する中、柱として支えてきたのが能見だった。12日日本ハム戦(甲子園)からスタートする交流戦は日程的に余裕があり、先発陣は5人で回すことも可能だ。とはいえ、大黒柱の抜けた穴はあまりに大きい。開幕から5試合に先発し、チームトップタイ、無傷の3勝、防御率3・62。ただの「1減」ではない。

 エースの離脱ショックを引きずったような内容で、この日は中日に完封負け。この試合まで5連勝と波に乗っていたが、勢いを止めてしまった。

 中6日で能見が登板予定だった9日広島戦(甲子園)には中継ぎ待機していた鶴の先発が有力。山口投手コーチは「先発は思案中。鶴も含めて?

 そうそう。代役なしで、5人で回すとかな」と説明する。虎投は総力戦で首位戦線に踏みとどまるしかない。

 [2010年5月4日10時54分

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