ホークスの“右の翼”がピンチだ。ソフトバンクのデニス・ホールトン投手(30)が20日、右太ももの違和感で福岡県内の病院で精密検査を受けた。19日の阪神戦で負傷し、5回72球を投げたところで降板していた。今後については検査結果をふまえて21日に首脳陣が協議する方針だが、次回先発に予定されていた26日巨人戦(東京ドーム)の登板は微妙。最悪の場合は登録を抹消される可能性も出てきた。
グラウンドに背番号54の姿はなかった。福岡ヤフードームで行われた先発投手練習。いつもなら登板翌日のクールダウンを行うはずのホールトンは、球場に現れながらもベンチ奥から出てくることはなかった。帰り際もコメントを残すことなく引き揚げていった。
本人に代わって高山投手コーチが事情を説明した。「これから病院へ行って診てもらう。21日、症状を確認して監督と話をする」。その表情は険しかった。この日、通常メニューを消化できなかったことからも、症状は決して軽くない。高山コーチも「(負傷の)場所が場所だけに慎重に対応しないと」と楽観視はしていない。21日に首脳陣で協議する予定だが、26日巨人戦の先発回避はもちろん、最悪なら登録を抹消する可能性も出てきた。
まさかのアクシデントだ。19日の阪神戦では5回を無失点に抑えながらもわずか72球で降板。試合後は「ノーコメント」と口を閉ざしたが、右太ももにはアイシング治療などが施されたという。秋山監督も「いろいろあるんだよ」と詳細を語らなかった。
“右の翼”を失えば、影響は計り知れない。現在の先発ローテで唯一の右腕がホールトンだ。昨季も25試合に先発して11勝8敗、防御率2・89とフル回転。今季も新垣が右肩リハビリなど右腕が手薄な中、防御率こそ5・11と本調子を欠いているが、先発9試合で5勝4敗と開幕からローテの一角を担ってきた。
高山投手コーチは「診断結果を見てみないと。今はそれしか言えない」と言葉を濁した。代役を立てる場合は高橋秀が筆頭候補になるが、いずれにせよローテ再編は必至。ここまで順風満帆に来たホークス投手陣に、暗雲が漂ってきた。【太田尚樹】
[2010年5月21日10時51分
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