ソフトバンクの山田大樹投手(21)と久米勇紀投手(24)が交流戦の救世主になる。阪神戦で打ち込まれた中継ぎ左腕の神内と三瀬に代わり、21日に山田、久米の両投手が1軍登録される。

 注目はプロ4年目の山田だ。188センチの長身から最速152キロの直球を繰り出す大型左腕。3月に育成枠から待望の支配下登録昇格を果たした。王会長が「ホークスの金田さんになれ」と背番号34を与えた。1軍経験こそないが、ウエスタン・リーグでは6試合に登板して4勝。防御率2・50と安定感を誇る。

 1軍では唯一の中継ぎ左腕となり救援起用が考えられるが、2軍で先発調整を積んできたメリットも生かせる。この日「リリーフは久米と山田を上げます」と話した高山投手コーチは、山田の先発起用について「どうなんですかね」と明言は避けた。万が一、ホールトンが離脱した場合の先発要員としても期待できる。山田は「まずは与えられたところで頑張りたい」と初1軍に気合を入れた。

 右腕久米もウエスタン・リーグで9回 1/3 を投げ2安打無失点。「SBM」の登板過多が悩みの救援陣をてこ入れする。

 [2010年5月21日10時53分

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