雨らめしや…。日本ハムが過酷な連戦の恐怖にさらされた。23日のヤクルト戦(神宮)は雨天中止となった。24日も関東地方の降水確率は70%で中止の可能性もある。さらに26、27日に富山、金沢で行われる中日戦も雨予報。ヤクルト、中日の4戦が中止となった場合、6月中旬に9連戦をこなす過密スケジュールが待ち受けている。

 日本ハムは交流戦に入り6勝2敗と好調だが、天気には勝てない。この日、神宮で行われる予定のヤクルト戦は雨天中止が決まった。梨田昌孝監督(56)は「天気だけは誰にもどうすることもできないけど、そりゃあやりたかった。今日だって明日だってやりたい」と表情をゆがめた。

 是が非でも試合したい事情がある。この日の代替試合は、6月13日の交流戦最終戦(対中日、札幌ドーム)と18日のリーグ戦再開(対オリックス、京セラドーム大阪)のはざまにある4日間に組み込まれることになる。

 だが恐れているのは、その先のもっと深刻な状況だ。24日も関東地方の天気予報は雨、降水確率も70%。再び中止の可能性もある。さらに予断を許さない状況は続く。26、27日の中日戦も予備日は設定されておらず、開催地の富山、金沢は週間予報で降水確率がそれぞれ70%、50%(23日現在)と高い。

 最悪の場合、ヤクルト、中日の4試合すべてが中止となり、オフ予定の4日間が試合で埋まってしまうことになる。そうなれば、6月12日の中日戦から20日のオリックス戦まで、地獄の9連戦。田中も「移動ゲームばっかりでしょ?

 それはきつい」と顔をしかめた。

 昨季終盤にあった9連戦でも4勝5敗と苦労している嫌な経験がある。梨田監督は「先発投手のことを考えると頭が痛い。いろいろ考えていかないと」。ようやくともった反攻の火が、雨で消えてしまってはやりきれない。球団スタッフの「てるてる坊主をつくらないと…」という言葉も、冗談には聞こえなかった。【本間翼】

 [2010年5月24日10時41分

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