巨人に今季2度目の悪夢を見せる。30日の巨人戦に先発予定の西武岸孝之投手(25)が28日、西武第2球場で軽めの調整を行って試合に備えた。12日の巨人戦で9回1失点完投勝利。5試合で4勝0敗、防御率0・93、被本塁打ゼロと完全無欠の巨人キラーは試合が地上波で中継されるとあって、がぜんやる気だ。「同じ相手と何度もやりたくないけど、巨人となると話は別。いつも以上に気合が入る。中継もあるから?

 そうでしょうね」と不敵に笑う。

 岸だけではない。29日の先発予定は帆足和幸投手(30)。これまで巨人戦6試合で1勝0敗ながら、防御率1・42、被本塁打ゼロと“隠れ巨人キラー”ぶりを発揮している。こちらの試合は地上波での中継はなし。「岸は地上波があって燃えてる。ボクはないから」と苦笑しつつ、静かに腕をぶす。

 チームは苦手な交流戦を2位で折り返したが、渡辺監督は慎重だ。「まだ半分。3年連続で10連敗、6連敗、5連敗している。昨年も優勝を狙える位置から終盤に5連敗した」。昨季の5連敗の始まりは巨人戦。2010年はその巨人戦を交流戦初制覇の足掛かりとするべく、負けなし、被本塁打なしのダブルキラーで連勝を狙う。【亀山泰宏】

 [2010年5月29日8時46分

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