<オリックス7-1横浜>◇12日◇京セラドーム大阪

 08年以来の8連敗で、横浜の3年連続の交流戦最下位が決まった。1回に1点を先制しながらも、エース三浦大輔投手(36)が2被弾7失点で5回KO。試合後の尾花監督は感情を表に出すことなく、むしろ淡々と「三浦は調子が上がってこない。ボールの切れが足りない」と敗因を分析した。

 勝率でわずかに上回っているとはいえ、リーグ最下位ヤクルトとのゲーム差もなくなった。交流戦前に4だった借金は16まで激増。「(不振の原因は)打者も投手も両方じゃないかな。打者はエース級を相手に打てていない」。日本ハム武田勝になすすべなく連敗したように、レベルが高いといわれるパ投手を相手に、自慢の分析野球が機能しきれないシーンも目立った。

 試合終了後、興奮した一部のファンがバスに向かって怒声を飛ばした。「もう解散したら?」と過激なプラカードも掲げられた。「とにかく1つ勝つこと。みんなそのつもりでやっている」と気丈に言葉を絞り出した尾花監督だが、空気はいつになく重苦しかった。

 [2010年6月13日10時44分

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