<ロッテ7-1西武>◇2日◇千葉マリン
パ・リーグの首位攻防戦はロッテが先勝し、首位西武に1ゲーム差に迫った。成瀬善久投手(24)が9回に1点を奪われたものの5安打10三振の完投勝ちで8勝目を挙げ、西武涌井秀章投手(24)とのエース対決を制した。今季の開幕戦こそ投げ負けたが、これで通算3勝1敗とし、横浜高で1年先輩の意地を見せた。
9回1死一、二塁で、西武の平尾を併殺打に仕留めて試合を終えると、ロッテ成瀬の表情が少しだけ緩んだ。完封も見えていた矢先に3安打を浴びて1点を許した。「西武打線に明日につながる打撃をさせたくなかった」と悔しがったが、重圧のかかる首位攻防戦で、無四球10奪三振で1失点完投。エースにふさわしい意地の快投だった。
1回、1死三塁のピンチで、3番中島を内角のスライダーで捕飛。続くブラウンを外角のスライダーで空振り三振に仕留めて、波に乗った。開幕から15試合に登板して7勝7敗。開幕当初は完投数にこだわり、ストライク先行でリズムよく投げることを意識した。だがそれが裏目で配球を読まれ、被本塁打数はここまで12球団ワーストの21本塁打。5月15日の巨人戦で3本塁打を浴びてKOされた直後は「さすがにへこみました」。だが、結果を受け入れて向き合った。「後ろ(リリーフ)がいいんで、そこにつなげられたらいい。ボール球も使って投げたい」と、投球スタイルを変えた。この日は右打者に内角の直球とスライダーを有効に使い、外のチェンジアップを振らせる幅広い投球術を見せた。
開幕戦のリベンジも果たした。横浜時代の1学年後輩の涌井との今季3度目の対決。「意識はしないけど、よく勝ってるしさすがだなと思う」と後輩の実力を認めていた。レッドソックス松坂が日米通算150勝を挙げた翌日には「すごい先輩が身近にいて目標になるけど、まず僕は涌井に追いつかないと。負けたくないですね」と、ライバル心も見せていた。
首位攻防の初戦を制し、チームは3日も勝てば6月4日以来の首位に立つ。成瀬は「この3連戦で首位を奪いたい」と、チームの思いを代弁した。【斎藤庸裕】
[2010年7月3日8時23分
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