<ロッテ2-7西武>◇3日◇千葉マリン

 負ければ首位陥落の危機を、西武の新4番中島裕之内野手(27)が力ずくで救った。2点リードの5回2死走者なし。「帆足さんにどっしりいけと言われて、4番になりきったろうと思ってました」。並々ならぬ決意をバットにぶつけた打球は、意外な?

 方向へと伸びた。「今年初めてレフトに入りましたね。ライトかセンターばかりだったので、そっちにばかり狙おうと思ってたんですけどね」。打球方向も、連敗を4で止められればどうでもよかった。

 4番としては、14試合目の初アーチだった。ロッテ・マーフィーの内角球を強引に振り抜く“4番らしい”豪快さ。しかも併殺でチャンスがつぶれかけた2死からアーチをかけた。昨年8月28日以来の4番で「流れとか、雰囲気とかを変える役割を期待されている」という新しい打順に順応してみせた1発だった。

 6番に降格したブラウンをも発奮させて右越え17号2ラン。押せ押せムードに、お祭り男の平尾も乗った。左翼席に、2者連続となる2号ソロ。1イニング3発は、優勝した08年の7月23日楽天戦で石井義、江藤、中村が記録して以来。吉兆の3発を呼び込んだのも、4番の一振りだった。

 中村が右ひじ痛で離脱した後、4番には栗山、大島、ブラウンが入り、中島が5人目だった。渡辺監督は「ここ何年か3番打者の重要性をすごく感じていた」と中島の4番起用には慎重だったが、負ければ6月4日以来の2位転落となる一戦で、すぐに結果を出す頼もしさには、うなるばかり。やりくりに苦労してきたポストに、違和感なく中島がおさまりそうだ。【柴田猛夫】

 [2010年7月4日14時8分

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