<横浜3-2巨人>◇26日◇横浜

 巨人が最下位横浜を相手に痛恨の黒星を喫した。自慢の打線がプロ初登板の高卒ルーキーに苦しめられ2点を奪うのが精いっぱい。7回無死満塁の絶好機で無得点に終わると、必死の継投で持ちこたえていたリリーフ陣の我慢も限界。同点の8回に4番手の越智が力尽き、決勝点を献上した。今季を象徴するようなチグハグな試合運びで、リーグ4連覇が遠のいた。

 金縛りにあったかのような拙攻だった。負けられない一戦にかける気迫は、逆に重圧となって重量打線のスイングを鈍らせた。横浜先発のルーキー真下貴之投手(19)の大きなカーブにタイミングが合わず、6回までラミレスのソロ本塁打2本による2点だけ。7回にようやく無死満塁の絶好機を作ったが、坂本、高橋、小笠原が犠飛すら放てず無得点に終わった。小笠原は「何とかしなくちゃいけなかった」と唇をかんだ。

 先発の朝井を移籍後初めてリリーフで起用するなど、執念の継投も実らなかった。原監督は「無死満塁で点が入らないと、こういう結果になる」とため息を漏らし「明日以降も全力で戦うということ」と、28日からの甲子園2連戦に気持ちを切り替えた。【広瀬雷太】

 [2010年9月27日9時25分

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