オリックスが09年WBC日本代表で内野守備走塁コーチを務めた高代延博氏(56)の招聘(しょうへい)に乗り出すことが26日、明らかになった。今季はハンファ(韓国)の総合コーチを務めている。全日程終了後に正式オファーを出し、第2次岡田政権の組閣が本格化する。

 高代氏は日本ハム、広島で遊撃手として活躍し、89年に現役引退。その後は広島、中日、日本ハム、ロッテで19年に渡ってコーチを歴任した。セ、パ両リーグの野球を経験した豊富な知識に加え、熱血指導で若手育成にも定評がある。ノックの技術は球界屈指だ。昨年は原ジャパンの三塁ベースコーチとして日本のWBC連覇に貢献した。球団は守備走塁コーチだけでなく、ヘッドコーチ格のポスト兼任が有力視される。

 投手部門では元阪神2軍投手コーチの福間納氏(59=野球解説者)の入閣も濃厚だ。現役引退を表明した塩崎真内野手(37)に2軍コーチ就任を要請する見込みで、2軍の人事も併せて行うもよう。契約満了を迎えるとみられる他球団のコーチも候補者で、楽天の山田勝彦バッテリーコーチ(41)らの契約交渉動向にも注視。シーズン後に開かれる球団取締役会で最終的な人事をまとめる。

 [2010年9月27日10時56分

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