巨人がV奪回の“ハードキャンプ”を張る。チームは今日5日に宮崎入りするが、到着後に夜間練習を行う予定。ベテラン、若手関係なく、全選手が初夜から動き始める異例のスタートになる。3年ぶりの秋季キャンプについて、岡崎ヘッドコーチは「シーズンの反省に基づいて、課題を克服することが大事」と説明。バントミス、失策などV逸で浮き彫りになった課題に取り組む。早朝散歩も廃止し、治療などに充てるなど、時間を有効活用する。

 巨人の秋季キャンプといえば、「地獄の伊東キャンプ」と称される、5位に終わった79年の秋季キャンプが有名。長嶋監督(現終身名誉監督)が若手選手を徹底的に鍛え上げたことで知られる。今回の秋季キャンプも若手主体で構成されており、原辰徳監督(52)は「巨人のレギュラーはわかっている。その人間より上にいけば、土俵に上がれる。最終的に上がった人間を我々が見分ける」と若手のアピールを期待した。2日目には紅白戦が予定され、対外試合も数試合行う方針。来季に向けたサバイバルが始まる。

 [2010年11月5日11時50分

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