巨人の三塁争奪戦のゴングが鳴らされる。19日、3年ぶりの秋季キャンプが終了。若手選手の成長を評価した上で、岡崎郁ヘッドコーチ(49)は「(レギュラーは)阿部、小笠原、ラミレス、坂本の4人でしょう。セカンド、サード、センター、ライトは競争になる」と宣言。今季は三塁、一塁を兼任した小笠原道大内野手(37)については「一塁専念?

 監督もそういう風に言っているし、僕もそう思っている」と三塁争奪戦を明言した。

 豊富な人材が1つのポジションを巡って争う。注目は秋季練習から三塁挑戦中の亀井義行外野手(28)だ。キャンプでは特守に励み、三塁の守備練習に懸命に取り組んだ。原辰徳監督(52)が「階段をしっかり上ってくれて良かった」と評価する動きで、レギュラー奪取をアピール。今季は不振で2軍落ちを経験したが、昨年は勝負強い打撃で日本一に貢献。新たな境地でカメの雪辱に期待がかかる。

 来季、3年目を迎える大田泰示内野手(20)も不退転の覚悟で臨む。今季は一塁兼任だったが、今キャンプでは三塁に専念。新人王獲得にも闘志を燃やす大砲候補は「僕の中ではサードが主と思っていた」と力強く言った。リハビリ中の中井ら若手選手もレギュラー取りに意欲を見せており、激しいサバイバルが繰り広げられる。【久保賢吾】

 [2010年11月20日9時52分

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