「UKコンビ」で破壊力アップだ!

 広島栗原健太内野手(28)が、横浜からFA宣言して18日にカープと初交渉を行った内川聖一内野手(28)とのクリーンアップ結成を心待ちにした。19日は所用のためマツダスタジアムを訪問。引き揚げる際に開口一番「内川君はどうなった?」と質問し、関心の高さを示した。

 「打撃は若いときからいいですよね。パンチ力もありますから。1、2番の出塁率が高いし(加入すれば)得点力は全然違うでしょう。2人で160打点は最低計算できると思います」

 1学年年下の内川とは、09年WBCでチームメートとしてともにプレーした。抜群の打撃センスには、広島の4番栗原も一目置いている。加入すれば3番での起用が濃厚だけに、コンビを組んで、チームの得点力向上を図りたいところだ。

 自身は今季、65打点をマークしたが、08年には103打点を挙げており、納得していない。「打席のなかで考えすぎてしまったりする。初球から振るぞという準備はしておかないといけない」。今年、初球打ちの打率は27打数10安打で3割7分だった。積極的な姿勢を貫き、来季は打点王を目標に挙げている。

 球団も内川への期待が大きい。提示した3年6億円に加えた出来高には打点数なども項目で設けられている模様。球団首脳は「いい部分は分かっている。彼が未知の部分のインセンティブを出すということ」と話す。内川のシーズン最多は08年の67打点。リーグ屈指のヒットマンは、カープに移籍すれば、栗原とともにポイントゲッターの役回りを演じる。【酒井俊作】

 [2010年11月20日10時46分

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