決意の単身自主トレだ。ソフトバンクの主将、小久保裕紀内野手(39)が、来年1月の米国アリゾナ州での自主トレを異例の単身トレで臨む。若手選手が弟子入りを志願しての合同自主トレが恒例だったが、今季で4年契約が切れ、11年は再出発となる小久保が1人きりでの練習を決断。「残り少ない野球人生、自分のためだけに時間を使いたい」と語った。

 今年1月の米アリゾナ自主トレでは、小久保を含めて7選手の大所帯だった。そのメンバーである斉藤が今オフにリハビリ担当コーチ就任。長年自主トレをともにした斉藤が国内でリハビリすると決断したとき、小久保は「単身修行」を決めたという。明石や長谷川ら若手数選手から帯同依頼はあったが、断った。

 「自分のワガママを許してもらいたい。若い選手に合わせたペースでやるのではなく、自分のペースでやりたい」。

 若手選手との合同トレに向け、例年12月から自主トレに備えた練習をしてきた。だが、今回は1月4日に出発し、同27日に帰国する日程内で体を作りあげる。練習ペースは6勤1休のペース。早朝7時に動き始めるハードトレだ。通算400本塁打は、あと1本。2000本安打には、残り130安打。来季は若手育成はもちろんだが、自身の40歳を迎えるシーズンに集中する。

 [2010年11月25日11時23分

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