日本ハムが今オフに自由契約にした多田野数人投手(30)と再契約することが、16日までに決まった。今日17日に発表される。07年大学・社会人ドラフト1位で入団。立大卒業後に渡米し、日本球界を経ず、米球界を経由した逆輸入選手として注目された。1年目の08年に7勝、09年に5勝を挙げたが、今季は病気などもあり、1軍登板わずか2試合で未勝利と低迷した。

 自由契約の背景はコストパフォーマンスにある。入団時に経歴を考慮して異例の年俸3000万円で契約し、今季も3500万円だった。野球協約で定められた減額制限の25%以上の大幅減俸は必至な情勢だったことで、多田野側に配慮しての措置。日本ハムよりも高い条件提示をする国内他球団が出てくる可能性が少なからずあると踏んでいたが、現状で興味を示すチームがなく、再契約へ至った。

 日本ハムは06年オフにも同様の経緯と理由で、今オフに自由契約にした坪井智哉外野手(36)と再契約をしている。

 [2010年12月17日10時28分

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