来年1月30日、仙台市内のホテルで大規模な「決起集会」が行われることが27日、分かった。星野仙一監督(63)の母校明大、田淵幸一ヘッド兼打撃コーチ(64)の母校法大両校のOBが中心となり「監督とヘッドをみんなで励ましたい」というプランが浮上。参加希望者を募ったところ、あっという間に500人をオーバーした。「どうせならにぎやかに、元気よく」と機運が高まり、東京6大学出身の楽天関係者、宮城県人にまで輪が広がっている。最終的には700人規模の盛大な激励会となりそうだ。

 久米島入り前日の来年1月30日、闘将を送り出す大決起集会が決行される。キャンプ直前の激励会は異例だが、星野楽天に期待する東北の熱気を抑えることはできなかった。仙台夜の社交場・国分町では「一目監督に会って、直接励ましたい」「何を着ていこうかしら」と早くも話題をジャック中。700人収容できる老舗ホテル宴会場を確保したが、超満員になることは必至だ。

 宮城県出身の明大、法大OBが発起人となり計画が立ち上がったが、話を聞いた仙台財界の有力者、野球関係者などがこぞって賛同した。話題は一気に広がり、「内輪レベルの会」では収拾がつかなくなった。出席者は、2校出身から東京6大学出身へと門戸を広げた。「神宮の杜(もり)」で築いたきずなが「杜の都」へと移り、星野監督を強力にバックアップする。

 「東北を熱くしたい」と宣言した就任会見。純な思いはすぐ、みちのくの楽天ファンに届いた。11月の秋季練習中から積極的にファンと交流。時間を見つけては市内に足を運び、政財界の要人と語り合った。有言実行のスタイルを通し、自分から新天地に飛び込んでいった。「弱いチームを強くするのが男のロマン」が口癖。団塊の世代を中心に熱狂的な支持を得た。市内には「歓迎

 星野仙一」ののぼりがあふれた。手放すつもりだった年間シートを買い戻す機運も一気に高まった。自然発生的に実現する「総決起集会」は、就任から続く「星野フィーバー」の集大成だ。

 深く根を張った仙台でメッセージを残し、翌31日、久米島に乗り込み戦闘態勢に入る。鍛錬を積みながらゆっくり北上。3月25日の開幕戦、たくましくなってKスタへと戻る。超満員の本拠地で日本一のロッテを迎え、星野楽天は船出する。

 [2010年12月28日9時33分

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