オー様が開幕に間に合う!

 昨年10月に右膝を手術したソフトバンク、ホセ・オーティズ内野手(33)が3月25日のオリックスとの開幕戦(福岡ヤフードーム)に出場する意向であることが19日、分かった。2月上旬に本格打撃を再開し、オープン戦初戦から出場準備を進める方向。三塁、左翼争いが、がぜん、激しくなる。

 2年連続20本塁打以上をマークする主軸オーティズの、快調な復調ぶりが明らかになった。球団関係者が「まだ打撃はしていないが、走ることに関しては何の問題もないとの話。リハビリにそって(トレーニングを)順調にやっていると聞いている。キャンプで打ち始めて、オープン戦も出場できる」と話した。昨年10月に米国で右膝半月板の手術を行ったが、見通しは明るいようだ。

 関係者の話を総合すると、オーティズは28日夜に大砲カブレラやファルケンボーグら、他の外国人選手と一緒に福岡入りする予定。2月宮崎春季キャンプも初日から参加し、本格打撃を再開するという。オープン戦出場には支障ないという。今季は昨年よりも開幕日が5日遅いこともあり、開幕戦不在というシナリオは避けられそうだ。

 もともと打撃練習を始めれば体が仕上がるまでに時間を要しないタイプ。昨春キャンプで秋山監督が「オーティズの仕上がりが(他の選手に比べて)早い」と驚いたように、本格打撃を再開すれば一気に調整がペースアップするのは間違いない。さらに、今季で日本球界7シーズン目を迎える経験も、開幕戦場へと後押しするはずだ。

 オー様の右膝が完治となれば、ポジション争いに激しさが増す。三塁では松田と奪い合い、左翼では松中や新戦力の内川との争い。DHまで見据えればカブレラや小久保といった大砲とも激突する。オーティズ復調がなければ大補強で求めたチーム内競争も絵に描いた餅となるとも言え、キーマンの復帰は秋山監督が何より求めるところだ。

 昨季は24本塁打でチームをリーグ優勝に導いた。今季日本一へのカギを握るスラッガーは、秋山ホークス3年目の船出に必ず間に合わせる。

 [2011年1月20日11時27分

 紙面から]ソーシャルブックマーク