日本ハムのドラフト1位斎藤佑樹投手(22=早大)に“フル参戦”プランが浮上した。2月の紅白戦や練習試合、オープン戦で、登板予定のない試合でもベンチやネット裏から試合を観戦するというもの。芝草投手コーチは「見ることも大切。本人も見たいでしょうし。自分のトレーニングが優先ですが、時間を見つけてなるべく見てもらったらいい」と話した。

 キャンプ中では通常、練習試合などに登板予定のない投手はサブグラウンドなどで練習し、終わるとホテルに引き揚げる。だが、斎藤佑は開幕から先発ローテ入りを期待されている。プロでの経験不足という弱点を補ってもらうため“フル参戦”が浮上した。

 2月のキャンプ期間中に予定されている紅白戦と練習試合は計10試合。そのうち、遠征する12日の広島戦(沖縄市営)を除けば、すべて観戦できる環境にある。観戦すれば新人投手が戸惑うことが多いストライクゾーンの確認ができ、審判の特徴もつかめる。練習試合の相手はセ・リーグだが、オープン戦が始まればすぐにロッテ、楽天戦が組まれており、相手打者も研究できる。

 この日も千葉・鎌ケ谷で2300人のファンに見守られながら、自主トレメニューをこなした斎藤佑。「(首脳陣に)いろいろ聞きたいです。1年間戦う上での知識だとか、聞いていきたいですね」と貪欲だった。実戦の生観戦という“教材”は、最高のテキストになりそうだ。【本間翼】

 [2011年1月21日9時12分

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