ソフトバンク松田宣浩内野手(27)が、サードと外野の「二刀流」の備えに入った。都内ジムと母校亜大で練習を進めてきたが、20日から西戸崎合宿所で調整。新調した外野用と本職の三塁用グラブを手に現れた。

 

 「グラブは(キャンプに内野用の)1個しか持って行かないつもりだったが、監督も言っていますし、どこでも準備はしておかないといけない」

 三塁手への強いこだわりを持っていたが、指揮官が勧める複数ポジション制への本格準備を宣言した。

 昨年も13試合こなした外野守備。本格参戦に向け、サードへの思い入れは、ひとまず置いた。掲げるのは144試合フルイニング出場。「11月まで休まず突っ走りますよ」。三塁でオーティズと、外野では松中、多村、内川、長谷川との競争が待つが、サバイバルを勝ち抜く覚悟だ。

 出場機会を増やすためパンチ力ある打撃にも、ひと工夫した。これまではタイミングを取る際に反動を使う一面があり、体の動きが激しかったが「今年はシンプルに打つ。動かないで、余分な力を使わない。打率を上げれば本塁打も増える」。ティーやマシン打撃も新打法で取り組んでいる。初めて本格的な動体視力トレも導入。背番号5が三塁でも、外野でも、グラウンドに立ち続ける決意を固めている。【松井周治】

 [2011年1月21日12時27分

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