右膝半月板損傷からの復活を目指すロッテ荻野貴司外野手(25)のキャンプ1軍スタートが決まった。22日、千葉マリンでスタッフ会議が行われ、西村徳文監督(51)が「石垣で大丈夫でしょう」と1軍帯同を明言した。ツインズ入りした西岡の穴を埋める遊撃手候補として、外野からのコンバートが内定している。

 昨年5月に手術した右膝は「7割ぐらい」(荻野)と、まだ完璧ではない。西村監督は20日に荻野と話し、回復状況を確認した。2軍スタートの選択もあったが、すべてを承知の上で決断した。「80%ぐらいだが、打つこと、守ること、走ることは(練習メニューに)入れると報告を受けている。(100%まで)あと少しのところ」。西岡の後を受け継ぐ「1番遊撃」の最有力候補の仕上がりは、やはり自らチェックしたい。

 1軍帯同は、慎重になっている荻野の背中を後押しする狙いもある。医師のOKが出ていながらも、自主トレではまだ全力でのダッシュも行っていない。「残りの20%は、やりながら追い込んでいくしかないね」と西村監督。時には愛のムチも使い、石垣で連覇のキーマンを鍛え上げる。【鈴木良一】

 [2011年1月23日7時28分

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