雪が舞う極寒の福岡で西戸崎室内のブルペンだけはホットに燃えた。24日、ソフトバンクの岩崎翔投手(21)甲藤啓介投手(27)、大隣憲司投手(26)らが競うようにブルペン入りし、それぞれ約20球を投げ込んだ。

 投球に熱が入っていたのが4年目を迎える岩崎だ。昨年10月22日から約2カ月、プエルトリコのウインターリーグに参加し8勝1敗でMVPを獲得。現地からプレーオフの参加も要請されるなど大きな自信となった。宮崎での自主トレを打ち上げ、この日から西戸崎で練習を始めた。

 「プエルトリコで投げてきているので、肩はできています」。

 体重も昨年の75キロから5キロ増の80キロ。前日、高山投手コーチと秋山監督が訪れたことを知ると「もう来ないんですかね」と残念そうな表情を浮かべたのも自信の表れだ。来月の宮崎キャンプも初日からブルペンに入ってアピールする。

 この日が初ブルペンだった甲藤は「今日は確認です」、大隣も「まだ投げ始めなので確認程度」と、キャンプへ向けてエンジンがかかり始めた。金沢や高橋秀も投げ、ブルペンは大盛況。タカの投手陣は早くもヒートアップした。【前田泰子】

 [2011年1月25日11時6分

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