身内だからこそ、容赦はしない。西武2年目の菊池雄星投手(19)とドラフト1位の大石達也投手(22=早大)が先発を予定している20日の紅白戦がガチンコ勝負の様相を呈してきた。16日、熊沢打撃コーチ補佐は「登板する投手全員に対して、ミーティングもして対策を練る」と明言。例えば菊池なら「低めのボールになるスライダーは捨てる。調子が良ければ、スライダーを振らされるから、その対策は見てのお楽しみ」といった具合だ。大石のデータは少ないが「登板前の投球練習を見て、作戦会議をする」と話す気合の入れようだ。

 それを聞いた菊池は「じゃあ、それを上回らないといけませんよね」とがぜんやる気。この日のブルペンではテンポよく35球を投げ込んだ。大石も「マジですか?」と苦笑しつつ「実戦も近いので」と変化球40球を交えて103球。途中渡辺監督が打席に立つなど、実戦モードへ着々と移行している。熊沢コーチは「それくらい本気でいった方が、若いやつのためになる」とも言った。新旧ドラフト1位の成長を願って“丸裸”にするつもりだ。【亀山泰宏】

 [2011年2月17日8時15分

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