ソフトバンク細川亨捕手(31)が、助っ人に初メスを入れた。17日、ブルペン投球を終えたデニス・ホールトン投手(31)に、通訳を交え約5分、意見をぶつけた。指摘したのはチェンジアップを投げる際の腕の振り。直球を投げる時と微妙に違い、打者に読まれる可能性があると主張した。

 細川

 ホールとはいろいろ話し合いました。具体的には言えませんよ。球に勢いもあるし、いい投手であることには違いない。まあ、コミュニケーションをいろいろ取っていきます。

 09年は11勝8敗で防御率2・89。右のエースと呼ばれたが、昨季は8勝6敗で防御率5・70と安定感を欠いた。西武時代からホールトンのくせを感じていた細川はブルペンで球を受け、具体的に弱点の克服に乗り出した。

 ホールトン

 細川はいいキャッチャーだよ。信頼している。

 力のあるストレートに、打者のタイミングを外すチェンジアップが決まれば、簡単に打たれない。杉内、和田の両左腕エースに加え、ホールトンがバージョンアップすれば、それだけで戦力アップになる。

 細川

 キャッチャーとして当たり前のことをやっているだけ。もっとみんなに意見を言っていきたい。

 ブルペン後は同じ捕手の高谷、山下らにスローイングの動作を指摘した。すべてはリーグ2連覇、日本一奪還のため。「細川の改革」は、若手も助っ人も対象だ。【奈島宏樹】

 [2011年2月18日11時4分

 紙面から]ソーシャルブックマーク