日本ハム中田翔内野手(21)が、成長を感じさせる1発を放った。紅白戦の9回2死一塁、新人乾の120キロスライダーを、バックスクリーン右まで運んだ。「変化球を打ち返せたのは収穫です。集中して打席に立てました」。12日の広島戦から5戦4発と絶好調だが、直球の後の変化球を右方向にオーバーフェンスしたところに、価値があった。

 1回の1打席目にはダルビッシュを相手に見逃し三振に倒れた。狙い通りの直球を前に飛ばすことができず(ファウル)「1軍の試合になると、ああいう一流の投手が出てくる。その中で真っすぐをとらえていかないといけない」と課題も見つかったが、プロ1年目の投手には、格の違いを見せつけた。スタンドで見守った母香織さんにも、充実をアピールする大きなアーチになった。

 [2011年2月20日11時12分

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