<日本ハム3-12西武>◇12日◇札幌ドーム

 厳しく、とことんまで戒めた。日本ハム・ダルビッシュ有投手(24)が、失望の矛先を自分へと向けた。開幕戦は3年連続黒星。プロ入り7年目で、自己ワースト7失点で撃沈した。「毎年、開幕戦でいい結果を残していない。こんだけ大きな年俸(5億円)をもらっているのに、何しているんだ…。ショックというか、情けない」。74年日本ハム球団になって以来、開幕戦ワースト12失点。歴史的大敗を招き、反省の弁を連呼した。

 終盤の要所で崩れた。親友の西武涌井との投げ合いは5回までに振り出しに戻った。「あいつ(涌井)もあまり良くなかった」と我慢比べ。同点の7回2死二塁から捕逸、四球の乱調で2死一、三塁として栗山に決勝右前打。続く中島に148キロの外角低めを右翼席まで運ばれた。

 確かな手応えが結果的に、凶と出た。1回の18球のうち12球が直球で、154キロを筆頭にすべて大台超え。パワー投手の道を究めようと、オフから継続した肉体改造の成果を実感できた。100キロ前後の体重を維持。コース、精度を重視せず、パワー勝負を挑んだ。3回には2回り目の片岡に2球目、中島に初球と直球系を狙われ、流れを失ってしまった。

 「自分の責任。大野と組んで1回も勝っていなかったので、勝ちたかった」。ポストシーズンを含め過去、打率1割3分6厘と抑えていた中島には2安打3打点。「この後で、あの試合が転機と言えるようにしたい」。試合後には、もう“過去”と流した。不屈の24歳がまた成長するための、逆襲への再出発点へと変えた。【高山通史】