<阪神7-4広島>◇12日◇甲子園

 今日こそ!

 カープが7年ぶりに開幕戦に敗れた。エース前田健太投手(23)を立てたが6回5失点。終盤にもダメを押されて野村カープにとって悔しい2年目のスタートとなった。だが、攻撃では機動力を使いながら難敵の阪神能見篤史投手(31)から3点を奪うなど粘りを見せた。仕切り直して、今日13日の第2戦で今季初勝利を狙う。

 開幕戦にめっぽう強いカープが、7年ぶりに敗れた。05年から引き分け1つをはさんで5連勝中だったが、エース前田健が6回5失点で降板すると、8回には3番手上野弘文投手(30)が2点を追加されて万事休した。

 東日本大震災の影響で開幕が延期され、広島が開幕戦を甲子園で迎えるのは1964年(昭39)以来47年ぶりだった。過去3度の甲子園開幕戦は全敗。その歴史を止めることは出来なかった。

 一方で打線は難敵の阪神能見を攻略した。最近2年間で2勝6敗と苦手とする左腕に対し、初回に梵が三塁線を破る痛烈な二塁打で口火を切った。東出が送り広瀬がフォークを右へ犠飛を打ち上げて返す。ソツのない攻撃で先制した。広瀬は「追い込まれてからは逆方向を意識した」と、狙い通りの打撃だったことを明かした。5回にも2死から連打でチャンスをつくり、広瀬が中前へタイムリーヒットを放った。

 さらに、6回には足をからめた。2死から安打で出た赤松がすかさず盗塁。石原の打球は一塁ブラゼルの前で弾み、内野安打になる間に赤松が俊足を飛ばして本塁を陥れた。赤松も「(タイミングが)きわどいなら行く。ああいう走塁はキャンプから練習してきましたから」と今後に向けても手応えをつかんだ。

 開幕戦を落とした野村監督も、攻撃陣の働きには目を細める。

 「能見が本調子でなかったにしろ、しぶといヒットでいい形で点を取った。2死からの得点もあったし、攻撃は良かった」。

 昨季は好機をつくってあと1本が出ず、勝機を逃すことが多かった。キャンプでは、長打力がない点をカバーし、好機を確実に得点に結びつけるための練習に取り組んだ。すきがあれば1つ先を狙う走塁や進塁打、犠打などを磨き上げてきた。その成果は表れた。指揮官は「また明日からやり返しますよ」と前を向いた。今季のテーマ「逆襲」の手応えはある。この日観戦に訪れた松田オーナーが「勝ったらプレゼントする」と用意していた高級葉巻はお預けとなったが、今日13日、今季初勝利を挙げ、ゲットしてみせる。【高垣誠】