<阪神2-1広島>◇13日◇甲子園

 悔しい黒星だ。開幕2戦目に先発した広島篠田純平投手(25)が敗戦投手となった。プロ入り以来続けていた阪神戦の無敗神話が「5」でストップした。今季初登板で7回2失点と先発の仕事は果たしたが、味方打線が1点しか奪えず無念の敗戦。チームも04年以来の開幕連敗スタートとなった。

 コイの“トラ・キラー”の看板に傷がついた。篠田はプロで初めて阪神に黒星を喫した。7回7安打2失点。ほぼ完璧に先発の仕事をやり遂げたが、勝負の女神はほほ笑んでくれなかった。

 篠田

 悔しいですね。こういう試合だからこそ、いい投球をしたからOKではなく、勝ちたかったです。

 2回に連打と石原の捕逸で無死二、三塁とピンチを広げた。城島の右犠飛で1点を先制された。そして5回にマートンの右前適時打で与えた1点が、決勝点となってしまった。チームも04年以来の開幕連敗スタートとなった。

 阪神戦にはプロ3年間で5勝無敗だった。得意な相手という思いこそないが「(阪神は)自分をいいイメージでとらえていない」とプラス思考で受け止め、強力打線に立ち向かった。

 前日、エース前田健で開幕戦を落とした。必勝を期す2戦目の先発マウンドは、重いプレッシャーとの戦いでもあった。篠田にとっては今季初の登板。そして敵地甲子園の熱狂的な応援も強敵だった。

 篠田

 前日負けてますし、プレッシャーはありました。昨年もマエケンで勝ったあと7連敗してますから、今年はそうならないようにしたかったんですが。

 立ち上がりから体が硬く、緊張していることがはっきり自覚できた。それでもピンチを最少失点でしのぎ、7回を投げきった。大野投手チーフコーチも「自分の持ち味を出してくれた。試合をつくったし、十分仕事はしてくれた」とねぎらった。

 昨季自己最多の6勝を挙げた。今季はローテ定着を狙い、春先に調子が上がらない点を解消しようとキャンプから調整ペースを上げて仕上がりを早めた。その成果が早くも出た。勝てなかったが「粘り強く投げていれば、いい試合はできる」。悔しい黒星と引き換えに、大きな自信をつかんだ。【高垣誠】