<ロッテ3-8ソフトバンク>◇1日◇QVCマリン
最速350号王手で連敗止めた!
ソフトバンクのアレックス・カブレラ内野手(39)が、最速の通算350号に王手をかけた。5回、左翼席へ今季3号2ランを放ち、通算本塁打数を349とした。問題?
になったタトゥーを隠しての1発で、4番のバットが勢いづいてきた。
強風を感じさせない豪快な1発だ。5回に4番カブレラが内角の132キロ直球をフルスイングする。約10メートルの逆風を切り裂くような打球が左翼席へ飛び込んだ。通算349号で追加2点をたたきだし、QVCマリンでの3連敗を阻止した。
「強風の中ではあるけれど、前の打席、今の打席といい感じでうまく打つことができた」。
3回の第2打席では、左翼フェンス直撃の勝ち越し適時二塁打を放った。第3打席で最速350号に王手をかけた。過去最速の350号は落合博満(現中日監督)の1257試合だった。1158試合目で349号を放ったカブレラはスピード記録の大幅更新が確実だ。
「1日、1日を精いっぱいやっているだけ。記録というものは後からついてくる」。
開幕から打撃不振に悩んだ。みこしをかつぐような独特の打撃フォームで打ったり、ノーマルなフォームに戻したりした。左手だけでティー打撃を行いボールを思い切り地面に打ちつける練習もした。芯でとらえる感覚を取り戻そうともがいた。陽気な性格だが、得意のジョークも減った。それだけ、トンネルから抜け出そうと必死だった。
4月27日の日本ハム戦では球団との契約で禁止されている両腕のタトゥーを見せたまま1発を放った。復調を期待する秋山監督は「タトゥー容認」の姿勢を示した。だが、その後は長袖を着たり、サポーターで隠している。ラッキーアイテムを封印しても、2ランを含む2安打3打点と結果を出し、復調のきっかけをつかんだ。
「いい打席や悪い打席もある。納得できないスイングをすれば、修正しないといけない。日々、その繰り返しになる」。
来日11年目。実績十分の男に向上心はつきない。秋山監督は主砲の価値ある一打に「4番だからな」と目を細めた。
少しスランプを脱出したカブレラ。このまま上昇気流に乗って、最速350号からさらに本塁打を積み上げていくだけだ。【奈島宏樹】



