<ロッテ3-8ソフトバンク>◇1日◇QVCマリン

 ソフトバンクの燃える男、内川聖一外野手(28=横浜)が、打線お目覚めへ闘魂打だ。1点を追う3回2死三塁。ロッテ光原の初球が頭部付近を襲った。素早い反応で避けると、闘志をバットに注入した。

 2球目外角直球を見送り、3球目の厳しい内角直球を打ちに出た。詰まりながらもすくい上げるようなバットコントロールで中前にポトリと同点適時打だ。

 内川

 初回のチャンスで無得点に終わった。最近チームが点を取れていないこともあって、いい場面で打ててよかった。

 初戦が2点、前日は無得点と得点力不足で連敗を喫し、この日を迎えていた。1、2回とも2安打ずつ放つが0点だった。三塁側ベンチを包みかけた沈滞ムードを振り払う一打。会心の当たりではなかったが、内容など関係なかった。

 一塁ベース上で右手をグッと握り、喜びを爆発させた。これで目覚めた打線は5長短打を集中して6得点。1イニング5安打、同6点ともに今季最多。前日までの沈黙がウソのように、内川の一打に呼応した。

 初回に右前安打し、5回には左前打。今季4度目の猛打賞だ。通算28安打はぶっちぎりの両リーグトップ。打率4割2分4厘でパ首位打者。15打点もチームトップでリーグ2位。ここまで16試合で安打がないのは2試合だけだが、そのゲームも四球で出塁しており、全戦出塁を記録。08年に右打者最高打率(3割7分8厘)をマークしたスラッガーが、移籍早々、チームの柱になっている。

 内川

 (強風で)振りすぎないように意識した。今日は勝つしかなかった。

 緻密な計算に、燃えるハート。何とも頼もしい男がホークス打線のけん引役だ。【松井周治】