ロッテの育成選手、角晃多内野手(20)が支配下選手登録されることが濃厚となった。17日にQVCで行われる親子ゲームで西村徳文監督(51)が直接見て、最終的な判断を下す予定。竹原をオリックスに金銭トレードしたことで生まれた支配下枠を有効に使う。石川晃球団運営本部長は「育成から支配下に上げる選手は、何人か候補がいる」としながらも、角について「井口の後釜として将来を期待している。一緒に練習して井口から学んでほしい」と高く評価した。

 角は今季が育成として3年目。区切りのシーズンの中、ここまでイースタン・リーグで29試合に出場し、打率3割5分2厘の首位打者と、必死のアピールを続けていた。もともと打撃が買われての入団だったが、今季は二塁手として試合に出続けることで、守備面でも経験を積めている。

 父は巨人でストッパーとして活躍した角盈男氏。入団会見も親子そろって行い、2軍戦の球場にも応援に駆けつける姿がよく見られる。恵比寿でバーを経営しており、店の名前「m-129」はマリーンズのmと角の背番号から付けられた。角の活躍が、店の注目度をアップさせる。育成から支配下となれば背番号も変わる。盈男氏は「初心という意味もあるので、この店の名前は変えない」と言い、新しい背番号は2号店の店名になりそう。角のさらなる活躍が期待される。