日本ハム水野達稀内野手(25)は、失敗をすぐに取り返した。
同点の5回1死一塁でカウント1ボールからの2球目。サインはエンドランだった。一走の田宮がスタートを切ったものの、水野は空振り。田宮がギリギリのところで守備のタッチをかいくぐり、二塁に滑り込んだ。「タミちゃん(田宮)がセーフになってくれたんで、もう切り替えようと」。3球目、中日柳の143キロを逆方向へ。左翼フェンスに直撃する勝ち越しの適時三塁打に「結構レア。意外と足、速いんだなって(笑い)」と自画自賛した。
打点は5試合ぶり。5月中旬から今月7日まで、しばらくチャンスメーカーの1番を務めてきた。この日は2番でスタメン出場。「欲を言えばもうちょっと長打は欲しいんですけど、長打を捨ててヒットを打った打席もあったので、そこはうまく使い分けながらやれている」と、その時々の役割に徹する。
1番を打つ時は出塁優先のため、5月下旬の甲子園での阪神戦は、練習中から逆方向への打球を意識して飛ばすよう心がけた。特有の浜風で「引っ張っても風で(打球が)戻される」からだ。経験が今回、生きた形だ。
チームは日本一になった16年7月11日以来、10年ぶりの8連勝も、交流戦でパ・リーグの他球団も負けないため、なかなか順位が縮まらない。「8連勝でも順位変わらずかあ…」と、ため息も「ちょっとでも(ゲーム差を)縮めたい」。交流戦残り3試合全勝で、再開するリーグ戦に、はずみをつけるつもりだ。【中島宙恵】



