<楽天2-5中日>◇12日◇Kスタ宮城

 みんなで主砲の穴を埋めるしかない。楽天山崎武司内野手(42)が右手薬指剥離骨折で登録抹消。不動の4番打者を欠いた打線は中日の継投に2点にとどまり、終盤に逆転負けを喫した。連勝が2で止まり、交流戦の勝ち越しが消滅。リーグ最下位ロッテとはゲーム差がなくなった。今こそ、踏ん張り時だ。

 ため息が漏れた。7回、1点を勝ち越し、なお1死二塁。ルイーズの投ゴロに代走内村賢介内野手(25)が飛び出してしまった。二、三塁間で挟まれタッチアウト。抜けると判断した打球を長身ネルソンに捕られた。試合の流れを一気にたぐり寄せる機会を逃してしまった。

 直後の8回表に4点を失い、逆転負けで3連勝ならず。直接の敗因は、2番手青山が8回2死から四球を3つ続けたことにあるが、ロースコアの展開で直前のミスも響いた。止まった流れが、そのまま敵に傾いた形になった。内村の判断ミスを、田淵ヘッドコーチは「あの辺が、うちの課題。セオリーがあるからね」と厳しく指摘した。

 この日から山崎を欠いた。代わりの4番には新加入のガルシアが入った。「メキシコでもやっていた。自分の打撃をやるだけ」と来日すぐの大役にも気負いはなかったが、不動の主砲の穴が簡単に埋まるはずもない。得点力ダウンが心配される。そうならないためにも、一層、プレーの基本に立ち返る必要がある。

 大黒柱を欠く打線で、ベテラン2人は気を吐いた。7回、二塁打の草野と高須で勝ち越し点を生んだ。一方、代わりに昇格したルイーズは1四球は選んだが、あとは2打席凡退。特に、1打席目は外の変化球を振らされ三振だった。飛距離は山崎にも引けを取らないが、ボール球に手を出してしまう。高須が言う。「山崎さんがいないことを、他のメンバーがどう考えるか」。与えられた“チャンス”をものにしないといけない。

 主将鉄平は「今まで山崎さんに支えてもらっていた。いなくなった途端、勝てませんじゃ失礼。戻って来られたとき、CSを争う位置にいないといけない」と決意を述べた。個々の貪欲さと、チームとしての結束が不可欠だ。【古川真弥】