日本ハム・ダルビッシュ有投手(24)に朗報!

 日本野球機構(NPB)は、統一球の導入に伴って12球団統一した、ボールをこねる砂を変更することになった。今日17日に砂を提供しているミズノ社と協議する。ダルビッシュは前日15日の阪神戦で、暴投により連続無失点記録が途切れたが、ボールが滑るため審判に対して「もっと土でこねてほしい」と要望し却下されていた。改良されれば、より滑らなくなりダルビッシュの指にも好影響は間違いない。新しい砂によって、投球がさらにパワーアップすれば…まさに「滑らない話」になる。

 もう少し早く砂が変わっていたら、ダルビッシュの連続無失点記録は継続していた?

 

 今季から導入された統一球とともに、ボールをこねて滑らなくする砂も12球団で統一されている。だが、ボール状態を確認すべき審判員の間では、開幕当初から「この砂はこねても滑る」という声が上がり、ミズノ社に対し改善を要望してきた。今日17日に「新しい砂」について協議されることになった。より滑らない砂に改善される可能性が高い。

 試合で使う新しいボールは、審判控室で、控え審判員らが砂でこねてから使用する。新しいままでは滑ってしまうからで、野球規則3・01にも「(審判は)特殊な砂を用いて適度にこねられていることを確認する」と明記されている。

 たかが砂とは片付けられない。ダルビッシュは15日の阪神戦で、ボールの滑りを感じ、2回に審判員に対して「もっとこねてほしい」と要望し、却下されていた。そして3回、2死三塁から高めの直球が暴投になり、無失点記録は46イニングで途切れ、4試合連続の完封もならなかった。

 ちょっとした感覚が、勝負に大きな影響を及ぼす。ただ、前日はダルビッシュの要望を却下した審判員が、実は水面下で改善に動いていた。

 ミズノ社広報によると、今季から統一された砂は「京都の砂、鹿児島の土、化学化合物を混ぜて作っている」という。それ以上の詳細については「公表できないことになっています」。審判員の間からは「もっと黒土を増やした方がいいのではないか」という声が聞かれており、土の割合を増やすなどの対応策が取られることになりそうだ。

 現在の砂でもダルビッシュは十分にすごい。だが、新しい砂にフィット感が増せば、さらにパワーアップすることは間違いない。ダルビッシュの「滑らない話」に、他球団はとても笑っていられない。