<西武0-4日本ハム>◇9日◇西武ドーム
今季指折りの好投も、復活の兆しも、1球に泣いた。西武涌井秀章投手(25)が7回に痛恨の決勝弾を浴びてリーグワースト9敗目を喫した。2死二塁で打者スケールズ、カウント3ボール2ストライク。文字通りの踏ん張りどころで、133キロのスライダーが甘く入った。相手はそれまでいずれも変化球で3三振。「指にかかりすぎた。(結果的に)スライダーを見せすぎたというのはあるかも。ホントにあの1球だけでした」と勝負球を悔やんだ。
不振脱出の気配はあった。7回2失点、128球で降板するまで9奪三振。直球はスピード表示以上に球威があり、変化球も切れる。ここ最近は1試合で数球しか投げなかったフォークでも三振を奪った。「良かった時に近づいてきた。変な負け方、モヤモヤした負け方じゃない」。1カ月ぶりの白星を手にしてもおかしくなかった。
渡辺監督は「ずっと勝ててないから気持ちを入れていたと思う。こういう時に勝たせないと」と打線の奮起を求めた。しかし、先制点を与え、チームの日本ハム戦9連敗となる黒星がついたのは涌井。だからこそ指揮官は「(7回の)あそこで何とか抑えるのがエース」とも言った。今季ワーストタイの借金15。勝たなければいけないゲームだった。【亀山泰宏】



