<オリックス4-3楽天>◇10日◇ほっともっと神戸
星野楽天が今季最大の正念場を迎えた。4位オリックスに1点差負けで連敗は6に伸び、借金がついに10に膨らんだ。相手先発の不安定な立ち上がりを崩せず、中盤は1本が出ない。終盤の粘りが及ばない。「負けパターン」が確立されてしまっている。3位ロッテとは4ゲーム差。足をかけつつあるデッドラインで踏ん張りたい。
9回に1点差まで迫ったが、もはや「明日へつながる粘り」との表現を使うことは出来なくなった。Aクラスを争うオリックスに連敗、2年ぶりの6連敗で借金10。危険水域に足を踏み入れてしまった。引き揚げる星野仙一監督(64)の険しい顔。「こう言っては失礼だが、相手のピッチャーは調子が悪かった。でもウチの選手は、得点圏に進むとバットが出ない。(先発の)井坂はダメ。寂しいな」と低い低い声で言った。
元気な野手が連日マルチ安打の松井稼しかいない。13連戦の真っ最中で連日の酷暑。この日も山崎はスタメン落ちで、聖沢は9番に入った。相手先発近藤はコントロールが定まらず、1、4回に2与四球。もらった好機だったが簡単につぶしてしまった。1回2死一、二塁で岩村。内角141キロに手が出なかった。2、3回に2死から得点したオリックスとは対照的。先発井坂にも粘りがなかった。
こんなところで諦めるわけにはいかない。猛暑の中、星野監督は田淵ヘッドを連れ神戸市内を散歩。打開策を相談した。「打線を組むことが難儀な状況。苦しいが何とかしなくては」と、状態のいい選手から上位に並べた。練習中も選手に精力的に声を掛けアドバイス。万策を尽くし試合に臨む姿は連敗中も、もちろんこの日も同じだった。
星野監督
頼りない選手、力の足りない選手を何とかしてやらなくてはいけないと思う。ずっとそればっかり、野球のことばっかり考えてる。コイツらにどうしても優勝を経験させたい。優勝とは最後の最後、運の側面もある。ペナントのフラッグを奪う、ギリギリの攻防をさせたい。真の力はそこで身に付き、チームの財産となるから。
山崎、松井稼、岩村の名を挙げ「野手でそういう経験のある選手は彼らしかいない。でも少し時間がたっているからね」。情熱は失わず逆境の中でたぎっている。タオルを投げる気など毛頭ない。一丸での踏ん張りどころが来た。【宮下敬至】



