<楽天4-1ロッテ>◇13日◇Kスタ宮城
「大人のマー君」が再び球界の頂点に立った。楽天田中将大投手(22)が早打ちのロッテ打線を最少失点に抑え、97球の完投勝利。日本ハム武田勝を抜き、防御率1・51は12球団トップだ。初めて100球未満で投げきった。「湿度が高くて疲れました」。いつもの人懐こい笑み。お立ち台のジョークもさえたがベンチ裏では一転、心の内を明かした。
「モヤモヤはありました。結果を出して払拭(ふっしょく)するしかないと」。前回7日の日本ハム戦。武田勝と投げ合い、自己ワーストタイの7失点。防御率は1・54まで下がり、リーグ2位に後退した。責任をかぶり、惨敗後も変わらず口を開く姿に、チームから「こっちが救われる」という声も聞こえた。
田中は言う。「答えたくないときはあるだろうけど、言い訳できる投球じゃなかった」。首を振り選んだ直球を天敵稲葉に本塁打された。それから6日たったこの日。1回、1番伊志嶺、2番岡田に続けて初球直球を内野安打されるや、「早めの直球を狙っている」とみた嶋のリードで切り抜けた。力勝負にこだわらなかった。直球を両サイドに散らし変化球を打たせた。心も、配球も、クレバーに振る舞い、田中にしては少ない6三振で締めた。
悪夢の7連敗を抜け2連勝。星野監督は「田中の力からすれば、まあまあかな」。5回、先頭の四球から先制を許した。田中自身「技術不足です」と繰り返し、「もっとビシッと投げないと」。勝って反省も田中らしかった。【古川真弥】



