阪神5年目の野原将志内野手(23)が28日ヤクルト戦(甲子園)で1軍初昇格することが濃厚となった。広角に打ち分ける期待の中距離打者が、フレッシュパワーを虎に注入する。

 06年高校生ドラフト1巡目で入団し、4年目の昨季はウエスタン・リーグで初めて打率3割をマーク。7本塁打と長打力も披露した。昨秋の高知キャンプでは真弓監督から野手MVPの称号をもらい、2年連続で2月の1軍沖縄キャンプに参加していた。

 「結果を出さないといけない」と位置づけた今季はウエスタン85試合で打率2割2分8厘、3本塁打。不本意な結果が続いているが、潜在能力の高さは誰もが認めるところだ。上本、森田、柴田、大和ら若虎の成長が目立っており、負けずに投手陣を援護する。