<西武4-2楽天>◇17日◇西武ドーム

 楽天は頼みの田中将大投手(22)でも連敗を止められず、自力でのクライマックスシリーズ進出が消滅した。変化球の精度が悪く、5回までに4点を失い、反撃は2点止まり。星野監督は「いつも田中にお世話になってるんだから追い越してやらないと」と援護できない打線に怒りの矛先を向けた。

 「振り返るも何も、こういう時期にこんな試合にして情けない。いろんなことに要因がある。最後まで投げるくらいしかできなかった」と田中。中継ぎを休ませ、1人で投げきることが、せめてもの意地だった。1回、外角直球を合わされた中島の先制打は仕方ない。原にスプリットの失投をとらえられた2回の2失点が痛かった。

 自己ワーストタイの毎回13安打を浴び、ピンチの連続でも粘った。最速は152キロ。要所で11三振を奪い、シーズン通算206個で初めて大台を突破したが、この日に関しては個人記録より勝利が欲しかった。星野監督は「今日の審判は低め(のストライクゾーン)がワイドだった。岸は特徴を生かしていた」とうまく利用した相手を持ち上げた。

 3位オリックスと3ゲーム差に開いた。守護神ラズナー、岩村と主力の相次ぐ故障アクシデントが、劣勢に追い打ちをかける。星野監督は「8回は田中が自分から投げると言ってきた。そういう気持ちのやつがもっといればいいんだけど」と怒気を含む声で言った。崖っぷちのナインに、田中が見せた気迫を求めた。【柴田猛夫】