<オリックス-ソフトバンク>◇19日◇ほっともっと神戸

 オリックス-ソフトバンク戦は19日、3回の攻撃を終えたところで試合中断。19分の中断の末、ノーゲームが決定した。

 ソフトバンクの扇の要が帰ってきた。右ふくらはぎの筋挫傷で離脱していた細川亨捕手(31)がこの日、出場選手登録。オリックス戦に9番捕手で先発し、3回の第1打席で中前打を放った。

 頼りになる男が、どっかりと座る。ホークスにとって見慣れた光景だった。右ふくらはぎの筋挫傷から細川が1軍に復帰。雨天ノーゲームとなったが、大場の危険退場で緊急登板した吉川をぐいぐいと引っ張った。初回に2失点したが、2回は巧みなリードで3者凡退に打ち取った。

 「違和感なく試合に入ることができた。明日もこれでいけるでしょ」

 3回には外角の145キロ直球を中前へはじき返した。結局は中止となったため、ヒットは記録されなかったが、打撃も好調だった。「まあ、こういう日もあるんですね」と、余裕の笑顔を見せた。

 離脱中に黒星が先行した時には秋山監督も「若い投手にとって細川の存在は大きいんだろな」とこぼしたことがある。チームのためを考え、時には投手にとって耳の痛いことを言えるからだ。102キロの巨体は大きな的となり、投手陣にとって投げやすい一面もある。地道なリハビリをへての復帰。すべては、重圧のかかる終盤に投手陣を導くためだった。

 秋山監督は「(ノーゲームとなりこの日の試合が日程の)後ろに回る分は問題ないよ」と言った。「もうけがはしませんよ」と細川。信頼の厚い男の復活はラストスパートをかけるホークスにとって、心強い限りだ。【奈島宏樹】