ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(27)とトニー・バーネット投手(27)の来季残留が、21日までに濃厚になった。バレンティンはここまでリーグ1位の27本塁打、打率2割4分2厘、61打点。後半戦は攻守に粗さが目立ったが、前半戦は快進撃の立役者になった。今年の経験を生かした成長にも期待できるため、球団は残留オファーを出す方向だ。

 バーネットは右手首の剥離骨折で6日に登録抹消になったが、47試合に登板して1勝1敗2セーブ、防御率2・54。前半戦からクローザー林昌勇につなぐ役割を果たした。球団関係者は「今この位置にいる立役者ですから」と高評価。入団1年目の昨年は先発として4勝5敗に終わり自由契約になったが、再契約した今季はセットアッパーの適性を発揮。8月には23試合連続無失点を記録した。

 そのほかの外国人では、クローザー林とは昨年オフに最大3年契約を交わしている。ホワイトセルは今後の活躍次第で流動的な状況。球団では先発投手を中心に、新外国人探しにも着手しているが、生え抜きの日本人選手が活躍していることもあり、慎重に検討を続けていくことになる。