<西武4-3日本ハム>◇18日◇西武ドーム

 西武は18日、今季限りで契約が切れる渡辺久信監督(46)の来季続投を発表した。CS進出を決めた最終戦終了後、会見した居郷球団社長は「ライオンズの顔としてふさわしい監督。優勝は逃したが、牧田を抑えに回したり、あらゆる手段でチームを立て直してくれた」と評価。契約は1年で、来季が就任5年目となる。

 2年契約の最終年だった渡辺監督は、10月上旬に続投を要請された。Bクラスから浮上を目指す時期で、3年連続V逸の責任を感じて態度を保留したが、この日の試合後に受諾。進退を問う報道陣に「来年もやります。もう少しお付き合い下さい」と穏やかに話した。就任1年目の08年に日本一へと導いた若いチームを再び1つにまとめ、再建する決意でいる。

 球団は成績にかかわらず、続投を決めていた。サポート態勢も整える。外国人の不振が低迷の一因となり、渡辺監督の補強要望に対し、十分バックアップできなかった反省がある。編成トップの前田康介球団本部長(66)が今季限りで退任し、鈴木葉留彦編成部長(60)が球団本部長を兼任。新体制で、V奪回へ協力し合う。