ポストシーズンも先発一本で勝負する。1年目のレギュラーシーズンを6勝6敗で終えた日本ハムのルーキー斎藤佑樹投手(23)が、クライマックスシリーズ(CS)でも先発に専念することが19日、分かった。出番があるとすれば、首位ソフトバンクが待ち受けるCSファイナルステージ(11月3日から、ヤフードーム)が有力。明日21日に予定されるフェニックスリーグでの実戦登板などを経て、大一番へ向けて鍛錬する。

 黄金ルーキーが、ひっそりと修行の地へ降り立った。斎藤が全日程を終えた1軍の先陣を切ってこの日、東京から空路宮崎入り。明日21日にフェニックスリーグの広島戦(天福)で登板する予定で「シーズン最後の方で出来たことの確認をしたい。やっぱりスライダーだと思います」。終盤に手応えをつかんだ武器を、確実なものにしたい。本格化するCSへ向けた調整へ、静かに決意を口にした。

 プロ1年目の今季は6勝6敗、防御率2・69。後半戦ではすっかりローテの“5番手”として定着した。登板を重ねるたびに内容が安定。本人は「言われたところで、全力で投げられれば」と先発へのこだわりを見せないが、首脳陣はCSでも先発投手として起用する方針を固めた。

 武田勝が左肘の張りから復帰、左太もも裏を痛めていたウルフも最終登板となった15日オリックス戦で不安を一掃するなど先発陣のめどが立ってきたことから、3位西武と争う第1ステージ(29日から、札幌ドーム)での出番はなさそう。ベンチ入りの可能性はあっても、中継ぎ起用はせず、首位ソフトバンクが待ち受けるファイナルステージを見据えた先発調整に集中させたい考えだ。

 高校時代、全国制覇を成し遂げた早実のメンバーと初めて顔を合わせ、練習したのも宮崎だった。「そのときは、すごく長く感じたんですけどね」。新たな挑戦へ向け、思い出の地で再びスタートを切った。【中島宙恵】