エース魂伝授だ!

 広島前田健太投手(23)が1日、ドラフト1位で指名された明大・野村祐輔投手(4年=広陵)の指南役を買って出た。同じドラフト1位で入団し、名実ともに投手陣の“顔”に成長した経験を伝え、自身の刺激にもする考え。悲願のAクラスに向け、一肌脱ぐ。

 2年連続奪三振王に輝いた男は、器が違う。前田健が、ドラフト1位・野村の全面サポートを誓った。「来てくれれば楽しみ」と前置きした上で「年齢も近いし、少しは話しやすいだろうから」と笑みを浮かべた。そして「若いし刺激になる。自分も年下は意識しますからね」と歓迎した。

 06年高校生ドラフト1巡目入団のマエケンも、来季でプロ6年目を迎える。入団当初は佐々岡、黒田ら偉大な先輩ばかり。どこの世界でも新人は先輩に気後れするもの。若くして投手陣を支える立場になったからこそ、自らが野村の指南役になることがチームのプラス材料だと自覚している。09年秋のU-26NPB選抜と大学日本代表との試合では、敵味方に分かれ、言葉も交わした仲だ。ドラフト直後に「おめでとう」と野村にメールを送ると、「ありがとうございます。何かありましたら相談させてもらいます」と返ってきたことを明かした。

 前田健は野村について「球種が多く制球が良い。大崩れしないタイプ。プロでも武器になる」と、その素質に太鼓判を押す。さらに「心構えが大事。プロに入った時に出遅れないためにも」と早速アドバイスも送った。

 大野投手チーフコーチは「(野村は)欲しい投手だった。チーム内の争い、さらに若手の争いで、この先安定した投手陣になればね」と期待した。厳しいプロの道でも、先導役がいれば怖くない。野村の1年目からの成功は、約束されたも同じ!?【佐藤貴洋】

 ◆野村祐輔(のむら・ゆうすけ)1989年(平元)6月24日、岡山県倉敷市生まれ。連島南小1年から野球を始める。広島・広陵高では1年春からベンチ入りし3年春は甲子園8強、同夏準優勝。明大では1年春からベンチ入り。今秋のリーグ戦で史上7人目の30勝300奪三振を達成した。177センチ、76キロ。右投げ右打ち