楽天が、ソフトバンク小斉祐輔外野手(28)を金銭トレードで獲得することが6日、分かった。両球団で基本合意に達しており、近日中に発表される。小斉は05年の育成ドラフト1巡目でソフトバンクに入団。パンチ力がある左打者で頭角を現し、06年、12球団の育成選手で最も早く支配下選手登録された。攻撃力向上を来季補強の最重点課題とする楽天は以前から力量を評価していた。

 今季5位からの巻き返しを期す楽天が迅速に動いた。今オフの補強第1弾は、たたき上げで培ったパンチ力が魅力の小斉だ。一塁、外野手の選手層が厚いソフトバンクで今季の出場は1試合。だが10年にウエスタン・リーグで首位打者、打点王のタイトルを獲得した打力は、環境が変われば十分に発揮できると判断した。血の入れ替えでたくましいチームを目指す星野楽天に、まずは強打者が加わる。