球団創設8年目を迎える楽天が、初めてとなる大幅な背番号シャッフルを行う。星野仙一監督(64)が「背番号は大事。選手にとって代名詞だし、特徴、実績でふさわしい番号をキチッと見直すべきだ」と提唱。「32」→「7」に変更する松井稼頭央内野手(36)を筆頭に、個性に見合った番号を背負い、リスタートする。

 男は背中で語る。星野監督はシーズン中から「重たい番号をずうっと付けていたり、ポジションにそぐわない番号だったり。違和感があるんだよな。チームが立ち上がって時間がなかっただろうし、その名残かな」とふに落ちないでいた。創設メンバーに若い番号を与えそのまま定着していたが、巻き返しを期す来季は選手も大きく様変わりすることが確実。シャッフルの好機と判断した。長く「7」を背負っていた山崎が退団。松井稼に変更を打診すると、二つ返事でOKだった。ブレーク候補筆頭の牧田は入団以来の「63」→「5」へとチェンジ。選手の希望も聞き入れながら鋭意調整中だ。

 楽天には魅力ある空き番が多い。「2、3、6」の1ケタ番号。ノムさん以降は空位の「19」。エース岩隈の「21」。松井稼の「32」にぞろ目の「33、44、99」…。適材適所を見極め、自分色に染め上げていく。【宮下敬至】