のび太がジャイアンにかみついた!
いつもアニキ金本にイジられ放題の阪神新井貴浩内野手(34)が広島市のジム「アスリート」で顔を合わせた12日、衝撃の逆襲に転じた。
新井がFA権を行使して残留を決めたことに話がおよんだときだ。先手を打ったのは金本だった。
金本
「辞めるまで一緒にやろう」とオレが言ったことになっているけど、誰がそんなこと言うか
!
新井
でも、僕がいなくなったら金本さんは衰えていくでしょう。よく言うじゃないですか。妻に先立たれた夫が…って。僕はそれが心配で心配で。
金本
おい、おまえ…。今までどんだけオレに乗っかってきたんじゃ。メシ、酒、野球!
全部オレが面倒見てきたんじゃ。よく言うな、そんなこと。
いきなりの「上から目線」は自覚と決意の表れともいえる。金本は来季「4番を打つつもりで」と打倒新井を宣言。新井は「任されたら譲らない」と覚悟を示している。4番を守り抜く目標が新井のモチベーションになり、その新井を追うことが金本にとっては復活への活力になる。
「今回たまたま一緒になりましたが、僕の顔を見て本当にうれしそう。僕なしでは生きていけないみたい。金本さんは復活に向けてやっているけど、僕のサポートが必要不可欠。それがひしひし伝わってくる」
最後まで上から目線が続いた。だが、ここまでやり込められた金本が黙っているはずがなく「見ておけよ」と反撃を予告した。そのうれしそうな顔を見る限り、アニキの復活のカギを新井が握っていることは、あながち間違っていない。【柏原誠】